③中国経済は内部矛盾抱えつつ、表面的には安定成長

 投資から消費に成長のけん引役のシフトが求められる中国だが、農村・地方の構造改革の遅滞が足枷となり、体質転換は遅々として進まず。一方、雇用確保のために必要な成長率を確保するため一定レベルの投資を継続。過剰ストック・過剰債務を増やしつつ、7%半ばの「安定成長」が表面的に持続。

④日本は名目賃金がプラスに転じデフレ脱却するも、インフレ率2%には達せず

 政労使協議の成果により、名目賃金はプラスに転じ、消費者物価もプラス基調が定着。もっとも、賃金の増加は賞与・時間外が中心で、企業でのバラつきも大きく、CPI(消費者物価指数)上昇率は2%には達せず。

⑤事業改革部門と問題先送り部門に二極化

 今次景気回復を事業構造改革のラスト・チャンスとみる企業・セクターと、一息ついて構造問題への着手を先送りする企業・セクターに分かれる。その取り組みの違いが、2015年度以降の成長力・収益力の差となって現れることに。