国内サッカーは一年の総決算の時期に入った。
サッカーの国内3大タイトルに数えられるのは「J1リーグ戦」、プロアマ問わずクラブ日本一を争う「天皇杯」、J1クラブがリーグ+トーナメントで覇を競う「Jリーグカップ」(ヤマザキナビスコカップ)だ。
このうちJリーグカップは11月3日に決勝が行われ、FC東京が川崎を2-0で下して2度目のタイトルホルダーになった。
残るJ1リーグ戦と天皇杯は、まさに今、佳境にさしかかっている。J1リーグ戦は残り3試合で、優勝の可能性があるのは川崎(勝点58)、鹿島(57)、ガンバ大阪(54)の3チーム。鹿島―G大阪戦は11月28日(土)にあるが、川崎は直接対決がなく、選手もサポーターも他会場の結果を気にしつつ負けられない戦いに臨む。
また、タイトルとは関係ないが、J1からJ2への降格回避、J2からJ1への昇格争いも今が山場だ。すでに大分と千葉の降格は決定しているが、16位の柏はまだ首の皮一枚で残留の可能性を残している。柏の勝点は33。柏が残り2試合を全勝すれば、京都(38)、山形(38)、神戸(38)、大宮(37)の結果次第では奇跡的な逆転残留もあり得る。
セレッソ大阪、仙台がJ1昇格を決めたJ2も残りひとつの昇格枠をめぐる争いが熾烈だ。先週土曜、勝ち点で並んだ湘南と甲府が直接対決した。この試合で昇格が決まったわけではないが、勝った湘南が断然優位に立ち、J1の中位同士の対戦よりはるかに見ごたえのある試合となった。
一方、天皇杯は11月14日と15日に4回戦が行われ、ベスト8が決定した。残っているのはJ1が鹿島、G大阪、清水、川崎、名古屋、新潟の6チーム、J2は仙台、岐阜の2チーム。J1リーグ戦で優勝争いをしている3チームが残っているのは、やはり地力がある証拠だろう。
天皇杯で水を差される
リーグ終盤の優勝争い
というわけでリーグ戦、天皇杯とも見逃せない試合が連続しているが、この盛り上がりに水を差しているのが試合日程である。最近の日程を見てみよう。