新大関・貴景勝の出身高校は10人の関取を擁する「名門校」
新大関・貴景勝の出身高校、埼玉栄は角界の「一大勢力」といえる Photo:Rodrigo Reyes Marin/Aflo

 貴景勝が大関昇進を決めた。

 大型化が進む相撲界で身長175センチは小柄だが、貴景勝は逆転の発想でそれを武器にした。身上とする取り口は突き押し。身長が低い分、下から突き上げて相手の上体を起こすことができ、前に出られるというわけだ。大関ともなれば四つ相撲も取れなければ好成績は残せないといわれるが、本人にその気はなく、突き押しを極めようとしているようだ。激しい突き押し相撲は観る者を魅了する。楽しみな大関が誕生したものだ。

 3月27日に行われた昇進伝達式の口上も好感が持てた。

「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず、相撲道に精進してまいります」

 武士道精神という言葉を選んだのは真面目で一本気な貴景勝らしい。また、それに続く「感謝の気持ちと思いやり」は母校である埼玉栄高相撲部の部訓。今の自分があるのは、高校時代の稽古の賜物であり、指導してくれた山田道紀監督への感謝を込めて使ったという。恩を忘れない男なのだ。