今の売値がわかる
「マンションナビ」

 では「マンションナビ」は、こうした歪んだ市場でどのような役割を果たすのだろうか。

 もし、あなたが分譲マンションに住んでいるなら、すぐにアクセスして、自分のマンション名、広さ、階、バルコニー向きを入力してみてほしい。瞬時にあなたの住むマンションの、現在の売り出し相場価格が算出される。実際に売られている相場感を知ることができる。

 要するに、先述した仲介会社が独占していた情報を、だれでも無料で知ることができるのだ。どちらかというと、「マンションを売りたい人」向けのサイトであるとも言える。

「マンションナビ」を運営するマンションリサーチの山田敏碁社長によると、算出される価格は現在の募集価格(売り出し価格)で、実際の成約価格は、そこから5~7%程度減額した価格だと考えているという。

 山田社長は、かつて中古不動産売買仲介会社のトップクラスの営業マンだった。そのまま営業マンを続けていてもよかった。しかし、あえて会社を辞めて、2011年4月にマンションリサーチ社を立ち上げた。

 全国に約11万棟あると言われる分譲マンション。同年9月には東京23区版を立ち上げ、12年8月には首都圏1都3県版を立ち上げた。現在では全国10万8000棟分の入力を終えたという。それはとてつもなく膨大で地味ともいえる作業だが、業界へのインパクトは大きく、消費者が受ける恩恵も大きいことだろう。

 業界の常識を覆すサービスで、サービスを始めた当初は業界内からの風当たりも強かったが、「営業マンの頃に抱いていた“一般消費者にもっと情報公開を、そしてフェアプライスを届けたい”という業界改革の思いを、育てていただいた業界への恩返しという気持ちでサービスの提供を始めました」(山田社長)と笑う。

中古マンションの図書館
「中古マンSHOW」

 一方で、これから中古マンションを購入しようと考えているならば、いろいろ仲介業者のサイトを見てもいいが、「中古マンSHOW」だけは忘れず見ることをお勧めしたい。