たとえば、上司と一緒の接待のときには、気分的にあまり食べたくない。でも、そのあとに限って必ず過食している…というケース。この対策として「無理をしてでも接待のときに食べるようにする」はあまり有効ではない。なぜならば、空腹だから過食するのではなく、緊張などのストレスによるものだから。接待中に食べようが食べまいが、終わってホッとした帰途、コンビニでいろいろ買い込むことは目に見えている。そんなときには、接待前、お昼休みなどにその日の夕飯としてあらかじめお惣菜やお弁当を買っておくのもひとつの手だ。

 寄り道をしない分、貴重な夜の時間や睡眠時間をすり減らさずに済む。そして肝心なのは、冷静なときに選んだ食べ物とストレスがかかったときに選ぶ食べ物は異なる点。もったいない精神を活用できるのであれば、前の晩に、翌日家に帰って食べるものを用意しておくのも有効だ。

 ながらくダイエットをしてきた方。もっというと、それなりに頑張っているはずなのになかなか達成できないダイエットを続けていると、段々、ちゃんとごはんを食べることに恐怖心を感じるようになる。これしか食べていないのに痩せないなら、ふつうに食べたら太るんじゃないか…そう不安になる方が自然だ。そういう人は、お昼に食べる定食くらいの食事量を抵抗なく食べられるようになるまで、体重計に乗らないようにする必要があるかもしれない。極限からの頑張りよりも、一度フラットになってからの頑張りの方が精神的にも肉体的にもゆとりが生まれる。

 ダイエットに限らず、ゆとりがあるからこそ頑張れる、ということはある。カロリーでも重量感でもなく、いかに体に良いものをインプットしていくかに目を向け、空腹感とうまく付き合っていくことが遠回りでも確実なdiet=健康なのではないだろうか。


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