世の中には、「食べても太らないんです」という人がいる。うらやましい!と思ってしまいがちだが、「もっと体を大きくしたい」「もっとかっこいい体になりたい」と思っても太れない男性の悩みは、私たちが思う以上に深刻だ。
新人研修で出会った、大学を卒業したばかりのAさん。研修が終わった後にそっと近づいてきて「ひょろひょろなのが本当にいやで、太りたいと思ってすごくいっぱい食べるんですけど、全然太れないんです」というので、食事記録を見せてもらった。
月曜日
朝 菓子パン 2個
昼 ラーメン、小チャーハン
夜 カレー(チェーン店)
火曜日
朝 なし
昼 チーズのせハンバーグ定食(ごはん大盛り)
夜 から揚げ、焼き鳥、ポテトサラダ、キムチetc…(居酒屋で)飲み会
もちろん2日~1週間程度の食事記録ですべてを判断してはいけない。でも、「よくおなか壊しませんか?いつも、便が柔らかかったり、下痢っぽかったりしませんか?」と聞いてみるとAさんは、占い師に透視されたような驚きの表情になって「なんでわかるんですか!!!!」と急に距離を縮めてきた。でも、これは、透視でもなんでもなく、最近の若い男性によくありがちなパターンなのだ。
揚げ物ばかり食べているのに痩せる!?
おなかを壊して“隠れ栄養失調”に
揚げ物や高カロリー食品を食べ、おなかをこわす。そのくり返し。もちろん、同じような食生活をしたら、ぶくぶくと太っていってしまう人の方が割合的には多い。でも、胃腸がもともとそんなに強くなく、消化能力が低いタイプの場合、ガッツリ食を食べ続けると消化不良でおなかを壊してしまう。こうなると、食べているのに、隠れ栄養失調で青白い顔をしている場合もある。