ストレスを感じているのが明らかで、逃避したいという感情さえ持っているよう。ただ、私がEさんの上司へのフォローの意味も込めて、

「上司はEさんがいろいろ慣れない仕事を覚えるためにサポートしてくれているのでしょう?」

 と聞いてみると、素直にEさんは「はい」と回答。当然ながら法人営業の仕事に関して経験が浅いために、いろいろと上司として指導をしてくれるのでしょう。ただ、その指導法がストレスの原因のなっているようなのです。Eさんが続けます、

「確かにありがたいんですけど、あまりに指導や指示が細かすぎて、思わずイラッと感じてしまうことがあるんです」

 Eさんの上司は、いわゆる『マイクロマネジメント』をしているようなのです。

なぜ上司は嫌われる
マイクロマネジメントをしてしまうのか

 では、マイクロマネジメントとは具体的にどのような指導法なのでしょうか?

 マイクロマネジメントとは、業務のあらゆる手順を監督し、意志決定を部下に任せないスタンスのマネジメント方法を指します。例えば、

「ちょっとお願いしたい仕事があるので、その件について、あとでメールを送るから」

 と上司から声がかかり、届いたメールを見てみると、やるべき仕事について30もの項目で事細かに指示が書かれていたとしたら…。きっと部下はやる気を失ってしまいますよね。そんな自主性や創造性を期待していない指導法こそ、マイクロマネジメント。ところがマイクロマネジメントこそ業績推進の重要な鍵と考えて、徹底的に実践している上司は少なくありません。特に営業部門では、

・詳細な業務日報を義務化する
・商談の報告を詳細に行わせる

 というように「事細か」な管理をして、指導を徹底的に行う上司がいます。部下の仕事ぶりがなかなか見えないなかで成果を出すには、「これしかない」と断言する上司もいるくらい。Eさんの上司も過去の経験に基づいた、自分なりのベストな指導法と考えているのでしょう。