防犯カメラや音響機器メーカーのTOA、キノコ生産・販売のホクト、照明機器や電光掲示板メーカーの岩崎電気──。

 日経平均株価の終値が1万4008円と前日比で610円下げた2月4日。株式市場では、お世辞にもメジャーとは言えないこうした銘柄が注目を集めた。

 東証1部約1800銘柄のうち、これら13銘柄だけが、前日終値から値上がりしたからだ。

 いくら大幅な下落とはいえ、13銘柄とはあまりに少ない。地獄絵図と化した4日の市場で、これらの銘柄だけがなぜ、値上がりを演じることができたのか。

 もっともこの13銘柄には、昨年末に一時9300円台をつけ、「値がさ株」として日経平均の上昇を演出した超人気銘柄・ソフトバンクも含まれる。4日は、前日終値の7064円から大きく下げて6714円で取引を始めたが、7211円で取引を終えた。

 同社は、約37%出資している中国インターネット大手・アリババ集団の上場観測で株価上昇期待があり、「周りの投資家仲間でも、いつかはソフトバンクを買いたいという声は多かった」(ある個人投資家)。安値目がけて買いが殺到した可能性がある。

 また、子会社工場で農薬混入事件が起きたマルハニチロホールディングスは、4日の終値は前日比1円増の172円。第3四半期の純利益が前年同期比39%減と3日に発表し、事件の業績への影響に一定のめどが立ったといえなくもないが、他の銘柄は、個別に見ても要因がわかりにくい。