ジャーナリストなら本来、眼前の複雑、難解な事象を再構成して分かりやすく翻訳すべきところ。しかし実態は、文章を細切れにして、聞いた情報を右から左に流すだけになっている。大学時代も、コピー・アンド・ペーストでレポートを出してすましている、深い学びをしていない影響を感じます。

 数学の重要性ですが(これもヒューミントからの情報ですが)、ある国立大学の文系の大学院で、大学院時代の成績と何が一番相関するかを調べたところ、高校時代の数学の成績だったと教えてもらったことがあります。

 文系なのに数学か? と思われるかもしれませんが、文系といえども社会科学ですから、論理的思考というのは不可欠です。数学ができるかということは、論理的思考ができているかどうかの一つの証ですので、納得できる結果です。

 このコラムの読者には、企業の採用担当者もいるでしょうから、私から提案があります。入社試験の申込の際に、卒業大学に加えて、高校時代の得意科目、苦手科目、受験した大学と受験科目を聞くのも一案だと思います。また、入社の志願の段階で、長文論述と論理数学、または論理思考の問題で出題するといいと思います。

 場合によれば、複数企業で協力して共同のプラットフォームを作ってもいいかもしれません(関心のある人事のみなさん、鈴木寛研究室と共同開発してもいいですよ(笑))もちろん、本人が書いたどうかは、最終面接でチェックし、もし嘘をついていれば、即刻落とせばいいのです。

 本題に戻ると、本来、問題とすべきなのは私立文科系入試に、数学がないこととクイズのようなマークシート型知識偏重入試の改善なのです。これを思考、論理、記述、議論、対話力、チーム力を問うように変革することが、教育再生実行会議の「第四次提言」の方向性にも沿うことにもなります。

*入試制度改革、教育改革に対するすずかんの問題意識と想いは、これだけにとどまらず、連載1回分で書き切れないほど。というわけで、本連載は隔週ですが、今回だけ続編を来週公開致します!乞うご期待!(担当編集)