種類が豊富で奥が深い！
海外ＥＴＦの世界

 そんな均等加重株価指数に連動するＥＴＦのひとつが、ニューヨーク証券取引所に上場する「グッゲンハイムＭＳＣＩエマージング・マーケット・イコール・ウエイトＥＴＦ」（ティッカー：ＥＷＥＭ）です。
 これは、「ＭＳＣＩ新興市場均等加重インデックス」に連動するように設計されています。

『外国株一筋26年のプロがコッソリ教える 日本人が知らない海外投資の儲け方』より。縦軸は日本円。●拡大画像表示

 一般的に、先進国とくらべて経済成長力の高い新興国では、長期的にみれば大型株よりも小型株のほうが、より高い成長を遂げる傾向があります。
 そうした点を考えると、新興国投資では、小型株に影響されやすい均等加重株価指数に連動するタイプのＥＴＦを選ぶほうが、うまみは大きいといえるかもしれません。

日本の証券会社で買える銘柄も

 この連載も今日で最終回です。『外国株一筋26年のプロがコッソリ教える 日本人が知らない海外投資の儲け方』では、主に米国の取引所で取引されているＥＴＦやＡＤＲを紹介しています。
 
 米国上場のＥＴＦやＡＤＲは「米国株」扱いなので、その一部は、米国株の取り扱いのある日本の証券会社から買うことができます。

 本書では、日本の証券会社と、海外の証券会社の両方を紹介していますが、日本の証券会社からも、さらに買える銘柄が増えることを願って、この連載を締めくくりたいと思います。

 新興国・フロンティアへの投資は、2000年のＩＴバブルのような一時の流行ではありません。
 じっくり腰を据えて、長期的な投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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