前述のとおり、「ブランディング」とは、あらゆるビジネス活動をマネジメントし、ビジネスの「資産」であるブランドの価値の最大化を目指す活動である。一般消費者向けの商品を販売する製造業だけのものではなく、マスメディアを使った広告キャンペーンを実施することでもない。

ブランド体験をマネジメントする
「クアドラントモデル」

 あらゆるビジネス活動をマネジメントし、そのすべてを総動員して、ビジネスの「資産」であるブランドの価値を最大化することを目指す活動がブランディングである。その考え方に立てば、ブランドとそれに接するステークホルダーとのタッチポイントにおいて、すべての「ブランド体験」を適切にマネジメントできなければ、ブランドの価値を向上させることはできない。インターブランドは、「クアドラントモデル」という手法を用いて、すべてのタッチポイントを大きく4つの枠組みに分けてマネジメントしている。

 ブランドの拠りどころとなる中核概念である「ブランドプロポジション」(=目指す姿)を中心に置き、Product & Services(プロダクトとサービス)、Environment & Channels(空間・環境とチャネル)、People & Behaviors(人々と行動)、Communications(コミュニケーション)の4つの枠組みそれぞれのタッチポイントで、その考え方が適切に反映されているかをマネジメントしていく考え方である。