苦労や大変さを「絶望」だと思わないこと
働きながら学校に通ったり、「エシカルなジュエリーなんて絶対無理」「命が危ないぞ」と宝飾業界の方に反対されたり、鉱山との取引がうまくいかなかったり、取り寄せた宝石がまったく商品にならないようなものだったり、キャッシュが回らず100円のパンも買えなくなったり――。
たくさんの心が折れる出来事もありました。毎日がジェットコースターのように浮き沈みばかりの日々でした。けれど、そのたびに解決策を見つけ、心をしなやかに強くする方法や考え方を学ぶことができたのです。
なぜか私はここまで順風満帆にやってきたように見られることが多いのですが、決してそんなことはありません。起業してから6年経った今だって思いもしなかったハプニングもたくさん起こりますし、乗り越えなければいけない壁だらけです。経営者としてもそれなりに苦労していると思います。
けれど、私がほかの人より苦労していないように見えるのは、きっと、苦労を絶望だと思っていないから。どんな状況になっても「なんとかなるやー」と思えるよう、心を鍛えてきたからだと思います。
心を鍛えれば無駄に疲れることもなく、感情に振り回されることもなく、自分のリズムをキープすることができる。そして、自分の人生を自分のものとして、主体的に生きることができるようになります。
やりたいことを実現するためにはどう考えて行動すればいいのか。
どうやったら心を鍛えることができるのか。
なによりも、自分の人生を自分の意志で力強く生きるために。
この連載、そして本を通して、みなさんが一歩を踏み出す勇気を少しでも持てますように!
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赤面症で人見知り、いじめにもあっていたごく平凡な彼女は、なぜ世界中の鉱山を飛び回り、ダボス会議に出席するような起業家になったのか? 今まさに必要なのが、「自分のために生きる力」なのだ。自分の人生をいかに経営していくか、心を鍛えていくか、自分自身をコントロールしていくか。誰でもすぐにできる自分のコアを見つけ、それを貫くための考え方と生き方のコツとは。
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