日銀は今のところ、4月からの消費増税の影響を見極めたうえで、7月頃に追加緩和に踏み切るとの見方が多い。安倍首相も6月に「新・成長戦略」を策定する方針を表明しており、それと歩調を合わせることも考えられる。

 市場の洗礼を受けてきたFRBの歴代議長とは対照的に、日銀の黒田総裁は1年前、歓迎と期待を受けてスタートした。しかし1年たった今、正念場を迎えているのは、前述の通りだ。1年後には「物価上昇率2%」という目標が達成できるかどうかの答えが出る。デフレ脱却への闘いはいよいよこれからが勝負である。

【お知らせ】
岡田晃さんの『やさしい「経済ニュース」の読み方』(三笠書房)が発売中です。 黒田日銀の1年、FRBの歴代議長のように、経済というものは時系列という“縦”と動きと、日米など“横”の動きでつながっています。経済ニュースの一つ一つを断片的にとらえるのでなく、こうしたつながりで読み、多角的に見ることが必要です。本書は、こうした問題意識のもと、実際の経済ニュースを題材に取り上げながら、経済ニュースを上手に読む“コツ”を説明しています。本書を読むと、「経済は面白い」と感じられるようになるはずです。