「NO」の返事でも、失うものはないもない
友人に協力をあおぐと同時に、海外のエシカルジュエリーを扱っている企業や個人に問いあわせをしていきました。もちろんまったくツテはありません。けれども、無視されても私に失うものはなにもない。できること、可能性があがることは全部やろう、と片っ端から世界中にメールを送っていったのです。
最初はドキドキしながら送信ボタンを押しました。けれど、何日たっても、一週間たっても返ってこない。毎日「今日こそは」と思ってパソコンを立ち上げては、へこむ。その繰り返しでした。しばらくして、「ずっとメールボックスを気にしていても結果は変わらない、まずは自分でできることからやっておこう」とようやく気持ちを切り替えることができました。結果的に何十通送ったか把握できないほどでしたが、とにかく「下手な鉄砲数撃てば当たる」の精神だったのです。
そうしているうちに一通、二通と鉱山と情報が寄せられるようになったのです。たくさんの人がくれる細い糸をたどっていき、ときには糸を切らしたり見失ったりしながらも、ビジネスを形にすべく、走り回りました。
ネットの力は存分に借りる
ネットが普及したことで、一般人にできることは格段に増えました。行動のハードルはとても低くなり、見知らぬ人にもコンタクトをとれるようになった。私も今の時代でなければ絶対にできていないだろう、ということはたくさんあります。
素材の調達をしつつ、仲間集めもしなければなりません。組織において人はなにより大切。だから、起業の前にチームは作っておきたかったのです。PRの専門家、マーケティングや販売に長けている人、デザイナーなども、SNSと友人の友人を経由して集めていきました。
最初から大きな行動を起こさなくても、小さな行動を確実に積み重ねること。
しっかり次に移れる土台、足場をつくることから始めること。
それが「無謀」にならない「挑戦」の仕方です。
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赤面症で人見知り、いじめにもあっていたごく平凡な彼女は、なぜ世界中の鉱山を飛び回り、ダボス会議に出席するような起業家になったのか? 今まさに必要なのが、「自分のために生きる力」なのだ。自分の人生をいかに経営していくか、心を鍛えていくか、自分自身をコントロールしていくか。誰でもすぐにできる自分のコアを見つけ、それを貫くための考え方と生き方のコツとは。
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