ゴーストライターが告発を行った佐村河内守氏の問題、朝日新聞が“悪ノリ”して小保方晴子氏の嘘のインタビュー記事を掲載した件、武井咲さんのフリをしてレオタードを窃盗したモデルの事件、武田信玄の末裔を名乗っていたモデルが窃盗で逮捕され「やはり嘘は泥棒の始まりなんだ」と言われた事件……。
今年に入ってから、妙に“嘘”にまつわるニュースが多く出回っているように感じるが、今日はエイプリルフール。今、巷にはどんな“嘘”があふれているのか。今回は、嘘に関係するアンケートを見ていこう。
人前では「妄想癖」「アイドル好き」を封印
女性の擬態は何のため?
これを“嘘”と捉えるか、そうでないかは議論が分かれそうだが、トレンド総研が行ったのは、「女性の『擬態化』の実態に関する調査」(※1)。自分の嗜好や本来の姿を隠すために、“擬態”する女性も少なくないのではないかという推測を元に、調査を行っている。
この調査で、「最も隠していること(自分の本来の姿)はなんですか?」と聞いたところ、最多回答は「妄想癖」で29%。「『失恋ショコラティエ』の妄想シーンに大反響 女性向け「恋愛妄想市場」が今アツい!?」という記事でも紹介したが、「妄想」は調査を行った20~30代の女性と親和性の高いキーワードなのかもしれない。このほか、「汚部屋女子」(19%)、「腐女子」(16%)などが続いた。
実際のエピソードとしては、「ボーイフレンドに困ってはいないように思われているが、実際は恋愛の仕方すら忘れてしまうくらい昔から恋をしていない」(25歳)、「男性アイドルが好きでコンサートやグッズに大金をつぎこんでいるが、周囲には言っていないし、知人が遊びに来るときは部屋のグッズを隠している」(26歳)などが集まった。一方、擬態する理由で最も多かったのが「まわりからの理解がなさそうだから」(47%)、続いて「自分の対外的なイメージが崩れるから」(44%)などだった。
さらに、「“擬態化”していることを苦しく思うことはありますか?」と聞いたところ、「ない」と答えた人が73%と多数。興味深いコメントに「“擬態”することは嘘ではなく、マナーだと感じてやっているので」(28歳)というものもあった。世の中と折り合いをつけるためには、あるがままに振舞ってばかりはいられない。人が行う「擬態」も、自然界の擬態と同じく、うまく生き延びるためのもののようだ。
(※1)調査対象は20~30代の女性500人(年代別に均等割り付け)。調査期間は3月20日。インターネット調査。