そうした状況下、2014年における電子部品セクターの投資テーマとして弊社が注目しているのは、(1)低価格スマートフォン・タブレット市場の拡大、(2)自動車を中心とするパワーエレクトロニクス市場向け電子部品需要増、(3)構造改革やM&A等個別利益成長要因、の3点である。

 従来、電子部品需要拡大を牽引してきた高機能スマートフォン市場の成長性に減速感が生じ始めている現状では、中国市場を中心とする低価格スマートフォン市場拡大からメリットを享受できる企業を投資対象として考えたい。また今後新興国市場でもスマートフォンの機能向上の動きが本格化する可能性は高いと考えられ、日本製電子部品に対する需要拡大に結び付くものと期待される(図3)。

(出所)BofAメリルリンチ・グローバルリサーチ予想

 また自動車市場向け電子部品需要は、ハイブリッド車市場拡大や安全・環境規制強化の動きを背景に大幅に増加。自動車市場は完全に電子部品主要アプリケーションの一つに育ちつつある。自動車用電子部品市場での勝ち組となるためには、高い技術力に加え、長年に渡って築いてきた顧客との信頼関係が大きく意味を持つ。自動車メーカー向けビジネスの参入障壁の高さや契約期間の長さは、電子部品メーカーの生産計画が立て易くなるメリットも含んでいる(表1)。

出所:会社資料
(注) 14/3期上期実績。マブチモーター及び東光のデータは13/12期上期実績。
    サンケン電気の数字は半導体デバイス部門売上高構成比。
  日本航空電子の数字はコネクタ部門売上高構成比。
  ニチコン及び日本ケミコンの数字はコンデンサ部門売上高構成比。
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 さらに構造改革やM&A等のアクションが、受注サイクルに左右されない独自の利益成長要因となるものとして期待されよう。

注目企業は日本電産、TDK、ローム

 電子部品セクターにおける現在の注目企業としては日本電産、TDK、ロームの3社の3社を挙げたい。

 日本電産に対する投資論点は、(1)HDD(ハードディスクドライブ)スピンドルモータを中心とする精密小型モータセグメントの高収益性、(2)車載及び家電・商業・産業用モータ事業の中・長期成長性、(3)M&A等を通じた積極的なグループ戦略の3点。