売買シェアで2割を握る個人投資家もいるにはいるが、短期売買に血眼になっており、まるでミニヘッジファンドのような動きばかりが目立つ。

「国内に、企業業績や経済のファンダメンタルズに着目し、長期的視点で投資する投資家が決定的に不足している」(広木隆・マネックス証券チーフ・ストラテジスト)。そのため、外国人投資家が主導する一方通行の相場になってしまうのだ。

 結果として、日本株市場は世界でトップ3に入る規模の市場であるにもかかわらず、新興国よりもひどい株価の乱高下が横行しているわけだ。

 男の同僚は、「日本市場を先進国マーケットと考えているのは、日本人くらいですよ」と鼻で笑った。


暴走! 日本株
ボロ儲けしたのは誰だ

 『週刊ダイヤモンド』4月12日号の特集は、「暴走!日本株 ボロ儲けしたのは誰だ」です。日本株は昨年、世界最大の上昇を成し遂げました。しかし、どうも様子がおかしい。株価の振幅は新興国よりもはるかに激しく、世界最悪の乱高下を記録する日も珍しくありません。

 株価は国内要因には反応せずに、海外要因にばかり振り回されています。しかも、その裏でボロもうけしているのは外国人投資家ばかりです。今、日本の株式市場に何か起こっているのか。暴走して、いびつな変動を繰り返す日本株の深層に迫りました。

 また、まばたきを1回する間に1万回もの発注を出すことができる超高速取引「HFT」の実態や、ネット上で「炎上」する企業をいち早く速報するサービスなど、最先端のアルゴリズムを駆使した取引を掘り下げています。

 外国人投資家とテクノロジーの支配力が急速に強まる市場にあって、資金力に劣る個人投資家はますます不利な運用を迫られています。では、どんな投資をすべきなのか、彼らが生き残る道も模索しました。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 山口圭介)