マイクロソフトがようやく自社製の音声アシスタント機能「コルタナ(Cortana)」を発表した。
コルタナは、音声入力で検索したり、電話をかけたり、メールを送ったりすることができる。4月末にリリース予定のウィンドウズフォンの新OS8.1に搭載される予定だ。
コルタナは、アップルのシリ(Siri)、グーグルのグーグルナウに数年の遅れをとっての参入となった。そもそもモバイル技術で後塵を拝していたマイクロソフトのこと、コルタナのうわさはあったものの、実際の機能性に対してはそれほど期待は高くなかった。
ところが、蓋を開けてみると、コルタナのできばえに対する評価は高い。遅れて来たことは確かだが、シリやグーグルナウには見られない特徴がコルタナにはあるのだ。
「インナーサークル」とは何か?
ひとつは、コルタナのパーソナル化だろう。パーソナル・デジタル・アシスタントとなるべく、どの音声アシスタント機能もユーザーの居場所やカレンダーなどを縦横に探って、タイミングよく役立つ情報を提供しようとする。シリは、まだ音声入力が主だが、グーグルナウはアシスタント機能の拡充を狙っている。
コルタナは、そこにユーザー個人の情報を加えた。コルタナには「ノートブック」というページがあり、ユーザーはそこにコルタナに覚えておいてほしいことを書き込んでおく。たとえば、自分の関心のあるもの、リマインダー、「静かにさせておいてほしい時間帯(quiet hours)」「インナーサークル」などだ。