「いやいや、就活生たちは仕事に対して大きな希望と夢を持っているよ」

 そう思われるかもしれないが、就活生たちの将来像は、思いのほか抽象的だ。

 その根拠を示すのが次のアンケート結果である。「自分のやりたい仕事」を、いつ頃からイメージしたのか調査をしたところ、興味深いリサーチ結果が出た。

 幼少期の頃から、将来の仕事について具体的にイメージしていたほうが就活に強いと思っていたが、調査結果からは、将来の仕事に対して早くからイメージできたからといって、就活に有利になるという根拠は見当たらなかった。

 むしろ、内定を3つ以上獲得した人で、将来像をイメージする時期で一番多いのが「大学生」であり、“時期が来たから仕方なく将来を考え始めた”という状況が、このデータからも分かる。また、内定0の人たちに至っては「その他」という時期に回答が集中しており、最後までやりたい仕事が見つからなかったというのがこの調査結果からも判明した。

子どもの「責任感」が巻き起こす、
ミスマッチな就活

 ここまでの話を整理すると、学生たちは次のような意識で就活を行っていることが推測される。

・就活は責任感である。
・仕事に関して(親が思うほど)深く考えていない。