いざ就職活動を始めても、どの企業を受ければいいのかわからない、あるいは内定を複数もらったらどの企業を選べばいいかわからない。そんなときに相談相手として真っ先に顔が浮かぶ大人といえば、最も身近で頼りになるご両親やご祖父母ではないでしょうか。
マイナビが行った『Uターン・地元就職に関する調査(2013年5月)』の中で「就職活動中に両親や親族に就職の相談をしたことがありますか?」と尋ねたところ、「はい」と答えた人は74.2%。そして、そのうちの68.1%の人がそのアドバイスを受けて就職活動に「影響を受けた」と回答しています。それほど親など親族からの言葉は、人生の岐路において重要な役割を果たしてきたのです。
では、多くの学生が信頼を寄せる両親や祖父母が選ぶ「子ども・孫に勤めてほしい企業」とは、どんな企業なのでしょうか?
調査は、与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社が行った「第2回お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」で、インター ネットを使って全国の20~59歳の有識者男女800人を対象に2013年10月26日~27日に実施。また、対象企業は年間売上2500億以上、従業員 数5000人以上の企業200社。
大手製造業、交通インフラ系が
ベスト20に14社もランクイン!
1位になったのは、「トヨタ自動車」で、全体の12.3%の人が選ぶ結果になりました。続いて2位は「全日本空輸(ANA)」、3位は「本田技研工業(ホンダ)」となっています。トップ20位までの業種を見ていくと、製造業が10社と最も多く、その他にはANAをはじめとした交通インフラ系4社が並びました。
この調査では、「お子さんに勤めてほしい企業」と「お孫さんに勤めてほしい企業」ランキングをそれぞれ集計しており、その結果を見ていくと1位~3位までは「トヨタ」「ANA」「ホンダ」が並ぶものの、4位以下では両者で違いが見受けられました。
「お子さんに勤めてほしい企業」については、やはり父・母の世代がまだ現役のビジネスパーソンであるためか、4位に「楽天」、8位には「グーグル」、14位には「アマゾン」といったベスト20の他企業と比較して創業からまだ年次の浅いIT関連企業も上位に食い込んでいます。
一方、「お孫さんに勤めてほしい企業」はどうでしょうか。4位以下には、「サントリー」、「日本放送協会NHK」、「三井物産」といった、それぞれ今年創業115年、89年、138年という老舗企業・団体が選ばれており、祖父母世代が「孫の安定的で豊かな生活」を望む気持ちが垣間見られる結果になりました。