米ドミノピザが、タッチスクリーン上でトッピングを選択し、ピザを注文することができるiPad向けアプリを4月末に導入した。ピザ生地やトッピングが立体的に浮かび上がって見えるため、トッピングを乗せたあとのイメージをより正確に把握することができる。

 ドミノはこれに先立ち、スマートフォンで簡単に注文できるアプリを開発するなど、パソコンやスマホに慣れた若者世代の取り込みに力を入れている。同社によれば、米国内での売り上げのうち、約40%がこうしたデジタル注文によるものだという。

ドミノピザのiPad用3Dアプリ「ピザビルダー」。生地やトッピングが浮き上がって見える

 iPad向けアプリ「ピザビルダー」では、生地やソース選びから始まって、トッピングをひとつずつ選び、それを乗せるとどのように見えるかを確認することができる。

 もちろん実際に配達されるピザとまったく同じというわけにはいかないが、3Dのためかなり実物に近い写真を事前に見ることが可能だ。

ピザハットが開発中の
「インタラクティブ・テーブル」

 ピザ注文アプリといえば、ドミノと競合するピザハットも、iOS端末やアンドロイド、ウインドウズ端末向けの注文アプリを提供するようになった。

 また同社は現在、これらの携帯端末向けアプリを開発した米カオティック・ムーン社と共同で、インタラクティブ・テーブルの開発に取り組んでいることを、3月に明らかにしている。

 これはテーブルの表面がタッチスクリーンのようになっており、中央に表示されたピザの写真を操作してサイズを選んだり(指で押し広げるように拡大したり、縮小したりすることができる)、指で触れてトッピングやソースを選んだりすることができるもの。またスマホとも連動しており、テーブル上にスマホを置くと、そこに登録してあるクレジットカードなどで決済も可能なようだ。ただし、このテーブルについては現在まだ実験段階にあるという。