株式投資で資産を増やし続ける人たちは、「株の売買タイミング」をどう見極めているのでしょうか? 「株価チャートのクイズに答えるだけで株のセンスが身につく」――そんなユニークなスタイルで人気を集めているのが『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。著者は、2000億円超を運用した元ファンドマネジャー、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
ローソク足から読み取れる1日の値動きをおさらい
ローソク足の読み方
ローソク足は、「買い手と売り手の攻防」を表す、非常に情報量の多い指標です。パッと見ただけで、相場の強弱や投資家心理を感じ取ることができます。
ここでは、本書で紹介されている「代表的な5つのローソク足」をおさらいしましょう。
(1)大陽線
大陽線
寄り付きが安値で、その後は一気に上昇。終値がその日の高値で引けたことを示しています。
チャートは次の通りです。
大陽線が出た日のチャート
大陽線は、買いの勢いが強いことを思わせるローソク足です。
(2)大陰線
大陰線
先ほどの大陽線とは対照的です。
寄り付きが高値で、1日を通して一方的に売られ、その日の安値で引けたことを示すローソク足です。
1日の株価の動きは次の通りです。
大陰線が出た日の株価の動き
大陰線は、売りの勢いが強いことを感じさせるローソク足です。
(3)長い下ヒゲ
長い下ヒゲ
一度大きく下落しましたが、急反発し、最終的には始値をわずかに超えたところで引けました。
1日の株価の動きは次の通りです。
長い下ヒゲが出た日のチャート
長い下ヒゲは、この水準での買いを狙う資金が多いことをうかがわせるローソク足です。
(4)長い上ヒゲ
長い上ヒゲ
一度大きく上昇したものの、その後反落し、最終的には始値からややマイナスで引けたローソク足です。
1日の株価の動きは次の通りです。
長い上ヒゲが出た日のチャート
長い上ヒゲは、この水準で売りたいと待っている資金が多いことを思わせるローソク足です。
(5)十字足
十字足
1日の中で、上にも下にも動いたものの、最終的には始値付近に戻って終了したことを示すローソク足です。
1日の株価の動きは次の通りです。
十字足が出た日の株価チャート
特に上下とも長い十字の場合は、先行き波乱を思わせます。
ローソク足だけでは、強いシグナルとはいえない
ここで注意したいのは、ローソク足だけで売買判断をするべきではないという点です。
窪田さんは、ローソク足はあくまで「需給の強弱」を感じ取るための参考情報であり、実際のトレードでは、本書でも解説している「売買高」や「ボリンジャーバンド」などと組み合わせて判断すべきだと強調しています。



