Photo by Hidekazu Izumi

――選手の移籍に関してはどう考えていますか。

 世界で通用する選手を育てる、というのが私たちの育成の方針です。なので、世界で勝負できる選手の移籍を止めることはしたくないと思っています。

 しかし、育成には当然お金がかかります。アカデミー出身選手が移籍する際は、それなりのお金を残していく必要があると考えますし、選手たちもそれは分かっていると思います。

 また、一度海外に移籍して、通用しなかったからすぐに戻って来るということは認めていません。自分が世界で活躍できるかどうかをしっかり考え、移籍をする際はそれなりの覚悟を持って望んでほしいと思います。

 世界のレベルを実感できる、という意味でもチームにフォルラン選手がいることは非常に意義深いと思います。

――逆に選手を補強する際は、どのように獲得していますか。データに基づく指標などは使われていますか。

 データを使うことはほとんどありません。Jリーグのチームでデータを使っているチームはほとんどないのではないでしょうか。多くのクラブはスカウトマンの感覚で選手を獲得していると思います。

「そうそう、こういう選手!」といった具合に。

 試合中の戦術に関してもあまりデータは使っていません。

 例えば、セレッソの戦術の中で、両サイドバックが高い位置をとって、ボールを持ったらできるだけ早くニアサイドにクロスを入れる、というものがあります。これも、何回蹴ったら1回入る、などと統計的に分析はしていません。

 これくらいやれば1回は入るだろう、と監督は肌感覚でやっていると思います。