スポーツを通じた地域の「遊び場」作りを目指すSELFでは、障害者スポーツの場所作りという全国的な地域課題を解決するために、知的障害者が楽しく安全にスポーツに触れるためのプログラム作成に動き始めた。

 SELF単体で全てを行うには施設やスタッフの数で限界があるため、養護学校や地域の支援団体、別のスポーツクラブとも連携をとりながら障害者スポーツの場所作りを進めていく。

「知的障害者を対象としたプログラムを考えた際、彼らに楽しんでもらえるスポーツは何だろうと色々と考えてみましたが、最終的に出た結論はスタッフが安全を確保したなかで、できそうなスポーツはどれも一度はトライしてもらいたいというものでした。卓球などは最初は無理だろうという意見も出ましたが、実際にやってみると、参加者が楽しんでやってくれる事に気づかされました。もちろん、できないスポーツも存在するでしょう。ただ、できるか否かの判断をしがちなのは、実は我々の方でした。こちらがハッとさせられる発見がよくあります」

 東京五輪のレガシーとして挙げられた、「健常者と障害者がスポーツを通じて共生する社会」を定着させるには、施設やスタッフ、資金といった目の前の問題をクリアしていかなければならないが、無意識のうちに壁を作りがちな一人一人の意識改革も必要だろう。6年でどれだけ意識が変わるのかにも注目したい。