ちなみに「シエスタ」とは、スペイン語で「昼寝」の意。語源はラテン語にあり、正午~午後3時は日ざしの最も強い時間で教会・修道院では祈りの時間とされていましたが、庶民からは「何をしてもいい時間=休憩」として呼ばれるようになったようです。

 そんなシエスタな時間を3時間も取る企業があるのは驚きですが、仕事の質を高める効果が出ているとのこと。どうやら昼寝はさぼりではなく、実際に仕事の成果を上げるもののようですね。

 厚生労働省の『健康づくりのための睡眠指針』によると「短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的」とのこと。また、『ちょっと寝があなたの人生を変える!』の著者でもあり、昼寝研究で著名なカリフォルニア大のサラ・メドニック氏が、

「1.5時間の昼寝が一晩分の睡眠に等しい」

 と発表しています。それ以外でも、昼寝によりいかに仕事が上手くいくか、健康上の意義があるかと効用に注目が集まるなかで

会社サイド:仕事の効率アップ、ミスの撲滅
社員サイド:体調管理、集中力のアップ

 などを目的に昼寝を推奨する職場が増えるのは、もはや不思議ではないかもしれません。

仕事中の昼寝なんて「不謹慎」「だらしない」
反対派とうまく共生するには?

 ただ、なかには昼寝推奨を妨げる輩もいます。先ほどご紹介したアイシェア社の調査によると、勤務時間中の昼寝「賛成派」は85%ですが、15%の人は「反対派」。「仕事中に寝るなんて不謹慎」「だらしない」「休憩時間も勤務時間のうち」と考えているようです。

 取材したFさんの職場でも、昼寝に行く同僚に対して眉をしかめている人が1人。ベテラン社員のSさんです。