「企業側の目的は第一に、内定辞退者の防止、次に現職若手社員に出席させて内定者に更に職務・自社の内容を理解してもらう。第三に、内定者間のネットワークづくりです」

「内定者懇談会というのは、『内定辞退を防ぐため』に行うものでしかありません。企業からしたら、企業を知ってもらいたいという気持ちはもちろんですが、それ以上に『少しでも辞退を心苦しく思ってもらい、言いにくくする効果』を期待しています」

「懇談会の趣旨ですが、名目は顔合わせです。実態は、内定者が他の企業へ移らないような雰囲気づくりをするものです」

 名目上、採用担当者は「会社のことを知ってもらうため」や「内定者同士の交流」と話すかもしれませんが、実際の目的は、本記事の冒頭からお話しているように、やはり「内定辞退の防止」だということが読み取れます。

「雰囲気が合わない」「内定を辞退したい」
懇親会で不安が募る内定者たち

 そんな企業の思惑を知ってか知らずか……当の内定者たちの中には全く逆、あるいは思いもよらない悩みを抱いている人がいます。

「懇親会」の体験内容が記述してある質問・回答を分析したところ、「会社・同期の雰囲気を見て不安になった」人が35%、「想像していたのと違った」(13%)、「周りが高学歴だった」(13%)と、内定者懇親会をきっかけに働き始めてからを不安視しはじめた人が少なくないようなのです。