設置場所は公募で、ボールが壁に当たる音に対する近隣住民の理解が得られることなどが条件。これをクリアすることで、気兼ねなく壁当て遊びができるというわけだ。寄贈先の発表はこの8月4日で、発表後すぐに工事が始まり8月20日までに設置する予定という。

 NPBがボール遊びの楽しさという原点に立ち帰り、そのための環境を子どもたちのために作ろうと考えたのは評価できる。ただ、残念なのは設置される場所がプロ野球12球団の本拠地に限られることだ。これでは多くの子どもたちが楽しむことはできない。もちろん費用的な問題があるのだろうが、このプロジェクトを成功させ、他の地域でもベース・ウォールを設置する動きにつなげてもらいたいものだ。

 キャッチボールができる環境づくりでは、前述の日本公園緑地協会も積極的な活動を行っている。身近な公園を「キャッチボールのできる公園」にすることを推進しており、ネットやフェンスを設置して安全を確保する、時間を区切る、住民の協力を得る、安全利用のマナーを啓発するといったことを自治体などに働きかけている。また、同協会のホームページではそのモデルとして整備され、すでにキャッチボールが楽しめる公園の一覧も掲載されている。

 こうした地道な活動が実り、子どもたちがキャッチボールだけでなく他のボール遊びも気軽にできる環境が、全国各地当たり前にあるようになってほしいものである。