「第6のルール」を使うと
相手に伝わりやすく信頼性も上がる

「NHK式7つのルール」の第6のルールは、「1分300文字」でゆっくり話すということです。

 1分300文字の話す速さは、「NHK式」の共通認識です。
 アナウンサーがこの速さでアナウンスするだけでなく、1分300文字は番組スタッフ全員の認識です。

 記者は、300文字を目安に、1分のニュース原稿をつくります(漢字とカナの使い分けは『NHK漢字表記辞典』にもとづきます)。
 映像の編集をするスタッフは、その原稿をもとに映像をつなぎます。

 たとえば、100文字目で「火事の現場は○○区の○○交差点で」とあれば、20秒後には街の外観映像を映します。

 そして200文字目で「救急車と消防車がかけつけ」となっているなら、40 秒後に救急車が到着する映像を入れるわけです。
 すると計算上は、原稿の内容と映像がピッタリ合うはずです。

 ところが、アナウンサーが早口だったり、原稿を読むスピードが遅ければ、その理論はあっさり崩れ、ニュースの内容と映像はかみ合わなくなります。

 アナウンサーが1分300文字ルールを守るからこそ、本番がうまくいくのです。

1分300文字は、相手に一番伝わりやすい理想の速度です。

 あなたが話をするときも、ぜひこの速さを目指してみてください

 本書では、1分285文字の例文を掲載しています。

 実際に口に出しながら読み、1分300文字の目安にしてください。

 次回は、「NHK式7つのルール」と合わせて取り入れることで最強になる「+αの心理学テクニック」についてお伝えします。

<著者プロフィール>
矢野 香(やの・かおり)
スピーチコンサルタント。信頼を勝ち取る「正統派スピーチ」指導の第一人者。
NHKキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録した実績を持つ。大学院では、心理学の見地から「話をする人の印象形成」を研究し、修士号取得。
現在は、国立大学の教員としてスピーチ研究を続けながら、政治家、経営者、上級管理職、ビジネスパーソン、学生などに「信頼を勝ち取るスキル」を伝授。
相手に与える印象の分析・改善力に定評があり、話し方・表情・動作を総合的に指導。全国から研修・講演依頼があとをたたない。
著書に、ベストセラーとなった『その話し方では軽すぎます!――エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)などがある。
【著者オフィシャルサイト】http://www.authenty.co.jp

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法―NHK式7つのルール』

◆矢野 香『【NHK式+心理学】
一分で一生の信頼を勝ち取る法――NHK式7つのルール』

矢野 香:著
価格(本体):¥ 1,400
発行年月: 2014年7月
判型/造本:46並製 ISBN:978-4-478-02780-6

「NHK式7つのルール」に「心理学」をプラスすると、“最強の話し方”になる!
「NHK式7つのルール」と+αの心理学テクニック……なぜか次々うまくいく「5本指ソックス法」、聴衆を1分で惹きつける「I→YOU→WE法」、信頼を勝ち取る「4段階まばたき」、話す前に成功をとりつける7つの秘策、まつげを探すとアイコンタクトが取れる、あなたの印象がガラッと変わる「肩上ジェスチャー法」など、NHKキャスター歴17年の実績に裏打ちされた具体的ノウハウが満載!200ページに「これだけ埋めれば簡単&最強1分自己紹介フォーマット」付き! 簡単なのに一生モノの信頼が手に入る!

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