まだ産業用ロボットの
主導権を握る日本

 しかし、産業用ロボットのイニシアチブを握っているのは日本で、中国市場での産業用ロボット売上高の半分を日本企業6社が占めているのに対し、中国の大手4社の中国市場でのシェアはわずか5%しかない。

 スイスのABB、日本のファナック、ドイツのクーカなどの大手ロボットメーカーも中国市場の開拓を加速させ、虎視眈眈と中国市場の拡大に新しいビジネスチャンスを狙っている。

 中国の企業も動いている。私が見学した塩城市の技術学院にも、企業と共同で設立した産業用ロボット関連の研究所が設けられている。産業用ロボットの開発・製造への熱意も高まる一方だ。もちろん、新しい課題も抱えている。産業用ロボットの開発を進めるには、工作機械の工作原理とコンピュータソフトのどちらにも明るい人材を確保しなければならない。工作機械とコンピュータソフトがそれぞれ別の学部の学科として設けられている現状は、生産現場から求められるニーズからは大きくかけ離れている。その速やかな改善が求められている。