そして、日本は、そのはみ出た社員、つまり、出世できなかったミドル、シニアはほったらかしてきたのです。彼ら、彼女たちへの研修、再教育をやっている企業はほとんどありません。

 人事評価も、会社の中でその人のやっている仕事がどれくらいの価値があるのか、業績にどれくらいの影響があるのかという基準よりも、同期の中でどれくらいのポジションにいるのかという比較でやってきてしまった。

 ちなみに、人事評価を同期と比較して行うのは日本くらいです。同期というのは、フォーマルな組織でもないし、就業規定にも定義が書いてあるわけでもないのに、不思議ですよね。

昔のままの制度が
働かないオジサンを生む

――ポストが不足しているから、自分の将来が見えてしまう。それで、やる気を失ってしまうわけですね。

 そのことに加えて、“飽きる”ということも大きいでしょう。以前に比べて、日本人の会社人生も、本当の人生も、うんと長くなった。

 かつて、日本では定年退職が55歳で、寿命も60代でした。しかし、今は定年退職が60歳に伸びましたし、再雇用も現在は65歳で、今後、伸びる可能性があります。さらに、寿命は80代ですよね。

 となると、40代というのは、会社人生においても、人生においても、ちょうど折り返し地点になります。