「メディカル断食」をしてみよう!

 前回は「プチ減食デー」を作って、胃腸や膵臓等の内臓を休める提案をしましたが、今回紹介するのはもう少し踏み込んだ「メディカル断食」というものです。

 3~4日間、通常の半分から3分の1の摂取カロリーに抑え、固形物は摂らず、お粥やスープ(具の野菜や魚等もフードプロセッサーで液状にする)、ジュース(野菜や果物はミキサーで液状にする)、スムージー、ミルクセーキなどを食するものです。免疫力やデトックス力を高めるのに効果があります。また、ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃すると話題になったNK細胞(ナチュラルキラー細胞)がメディカル断食によって増えることも示唆されています。

 さらに栄養の吸収に大きな役割を果たす小腸の粘膜上皮の幹細胞はカロリー制限で若返ることが分かっています。腸の働きにはこの他、腸内細菌の一部が肥満に関係したり、動脈硬化の悪化や抑制に関与したりと、免疫と関わりの深い病態が明らかになりつつあります。

 腸が元気であることはアンチエイジングの観点からもとても重要なのです。暴飲暴食を避けるとともに、プロバイオティクス等で腸内環境を整えること、また腸はストレスに敏感な内臓ですので、ストレスをため込まないように気を配ることも大事です。

 今回のメディカルトピックスは大変短めですが、「怒りの2時間以内に心血管障害のハイリスクが生じる」という研究です。怒りはほどほどに収めるのが身のため、人のためでありましょう。

筆者紹介/くぼ・あきら》 
医療法人社団湖聖会銀座医院院長補佐/東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授 。1979年慶應義塾大学医学部卒業。1988年米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門に留学。「高輪メディカルクリニック」を設立し16年間院長を務め、現在は医療法人社団湖聖会銀座医院を始め都内3カ所で診療を行う。人の老化度を測る「健康寿命ドック」「抗加齢ドック」を開発し、その結果に基いたソリューション(運動や栄養指導)を実践。生活習慣病の診療と予防医療・アンチエイジング医学の確立に注力。サプリメントやスポーツ医学の世界最先端の情報と実践を駆使した講演や企業のアドバイザーとしても活動している。