その隣、緑地帯の広場では、小さなゴールを利用したミニサッカーに興じる子どもたち。その周辺にはホームレスたちの姿が目立つ。

 市庁舎広場の地下駐車場に入ると、California City and County(郡)の公用車の「プリウス」やホンダ「シビックNGV(天然ガス車)」がズラリと並ぶ。

 地下駐車場から地上へ出て、市庁舎から南の方向へ5分ほど歩くと、市電やトロリーバスが走るマーケットストリート。周辺の建物は50年~70年代の雰囲気が色濃く残り、新築のビルは稀だ。この周辺には都会派のスタートアップ(ベンチャー企業と同義語/英語表記は複数系のStartups)が多い。

 なかでも人目を引くのが、Twitter本社。1937年に建造された古い大型ビルの内部を全面改装して、2012年6月に移転した。

創業5年で時価総額約2兆円の急成長ベンチャー<br />「UBER」本社で痛感した新交通システムのあるべき姿<br />――米自動運転シンポジウム+シリコンバレー現地速報【中編】UBER本社は、サンフランシスコ市庁舎近くのビルの一角。目の前の通りには、路面電車とトローリーバスが走る Photo by Kenji Momota

 そこから道を挟んで2つ目のビルに、UBERが(今回の取材の)約2ヵ月前に本社を移した。同社にとっては創業後の5年間で、なんと7回目の引っ越しだ。

 同ビルの玄関脇にはUBERの小さな看板。1階のセキュリティで入館用のパスをもらい、最初のゲートを抜ける。エレベーターで上部の階へ移動。

 UBER本社のある階につくと、1階受付でもらったパスを返却。壁に設置されたタッチパネルで名前を入力すると、自動的に訪問先の部署名と担当者の名前が表示される。確認ボタンを押すと、受付で筆者の名前がプリントされた薄いラベル(ステッカー)を渡された。それから1分ほどで、グローバルコミュニケーション部の担当者が出迎えに来てくれた。

創業5年で時価総額約2兆円の急成長ベンチャー<br />「UBER」本社で痛感した新交通システムのあるべき姿<br />――米自動運転シンポジウム+シリコンバレー現地速報【中編】ビルのワンフロアをぶち抜きで利用。机上にはMacのデスクトップが並ぶ創業5年で時価総額約2兆円の急成長ベンチャー<br />「UBER」本社で痛感した新交通システムのあるべき姿<br />――米自動運転シンポジウム+シリコンバレー現地速報【中編】オフィスの中央。ガラス張りのミーティングルームの向かいに、大型モニター Photo by Kenji Momota

 彼女が社内中央のミーティングルームまで誘導。その途中、社内を見ていると、ワンフロアがブチ抜きになっている。UBERのカンパニーカラーであるブラックとメタリックグレーを基調としたインテリア。ガラス張りのミーティングルームがフロアの中央部分の各所にある。部門ごとに分かれたデスクには、据え置き型のアップル製デスクトップコンピュータがズラリ。また、証券会社のディーリングルームのように、大型モニターで数値やグラフが表示されている部署もある。柱には、まるで落書きのように、社員が思いついたアイディアが書き留められている。また各所に、コンテンポラリー調の家具が配置され、リラックスした雰囲気でラップトップパソコン(日本でのノートパソコン)を打つ社員の姿もある。

 ミーティングルームで2分ほど待つと、グローバルコミュニケーション部の統括責任者、ナイリ・ホールダージアン(Nairi Hourdajian)氏が入室。ここから、インタビュー取材、資料提供の依頼、さらに様々な意見交換を行なった。

 その後、再び社内を視察し、写真を撮影した。