指導的な地位の女性を2020年に30%へ
政府の女性活用目標が疑問視される理由

シンガポールのビジネス街と僕。女性パワーなくして、シンガポールの発展はなかったであろう

 女性議員にセクハラ野次を飛ばした東京都議に、LINEで女子中学生を恫喝した大阪府議――。

 地方政界をめぐって連日のように、「女性軽視的な言動」に関する報道が続いている。LINE事件は、地方議員が女子中学生とお近づきになりたかったことが発端のようなので、少々意味合いが違うが、女性も男性も、終わらない女性軽視的な言動に「またか!」と瞬間的な怒りと驚きを覚えつつも、あまりの頻繁さゆえに諦めモードで静観されているのではないだろうか。

 そうなのだ。日本社会では、「女性軽視」と捉えられかねない言動が世に溢れている。前述のように、自治体の政策の行方を決める地方議会という重要な場においてさえそれが行われていることには、驚かされる。

 こうした公の場における女性軽視の風潮は、日本社会において、女性の社会進出を妨げる意識の表れの1つとも思える。今や、民間企業でも官公庁でも女性の社会進出が進んでいると言われるが、その実男女を隔てる「社会進出の壁」は厚い。

 アベノミクスの成長戦略の1つとして、「女性の活躍」が謳われているのも、こうした男女格差を是正し、日本経済を活性化させようという狙いがあるのだろう。その具体策の趣旨は、以下のように示されている。

●アベノミクスの成長戦略が掲げる「女性の活躍」の具体策

・起業に対するインセンティブ付与

・女性のライフステージに対応した活動支援(職場復帰、学び直し支援など)

・男女共に仕事と子育てを両立できる環境整備(待機児童解消、学童保育拡充、長時間労働の抑制など)

 これは一見、素晴らしい女性支援策に思えるが、世の中の見方には「実現不可能」という懐疑的なものもある。なぜなのだろうか。