かつて新卒の男性社員がもてはやされ、「部下にするなら男性」と言われる時代がありました。職場の大多数は男性で、その時代はもちろん上司は男性ばかり。女性は本当にごくごく少数派で、活躍する職場も限られていました。
当然の結果として男性の価値観で仕組みや風土が作られ、いわゆる男性中心の組織ができあがってきました。価値観のバラつきが少ないこともあって、意思決定がスムーズだったり、組織としての運用も効率的だったり、ということも経営上のメリットとして感じられていたのかもしれません。したがって、営業職は男性、事務職は女性、課長以上の管理職は男性ばかり、という役割の固定化が続くことになりました。
このような固定的な男女の役割分担意識を解消することを目的として、厚生労働省ではポジティブ・アクションを推進しています。
※ポジティブ・アクション https://www.positiveaction.jp/
その効果もあってか、女性の管理職比率は年々高まっています。
さらに、安倍政権は成長戦略の一つに「女性の活躍推進」を掲げており、これからますます女性の管理職が増えてくることになると思います。
そこで今回は、今後さらに増えていくことが予想される女性管理職を、部下となる男性社員や女性社員はどう見ているのか、さらに女性管理職の方自身は彼らとどう付き合えばいいのかを考えてみましょう。
男性社員は女性上司がイヤ!?
3人に1人以上が男性上司を希望する理由
下記のデータは、弊社が今年入社した新入社員と、昨年入社した入社2年目社員を対象に調査したものです。
調査対象:2014年入社の新入社員 調査対象:2014年4月に入社2年目を迎える社員
回答者数:10,178名、164社 回答者数:200名
調査時期:2014年3月~4月 調査時期:2014年3月~4月
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