【株価40倍の理由】“業界感覚”だけで勝てた人がしていたたった1つの習慣
最速でお金を増やすなら「小型株を1つだけ」がいい。少額から始める個人投資家にとって、おすすめの投資は「FX(外国為替証拠金取引)」でも「仮想通貨」でも「投資信託」でもない。「小型株集中投資」が、いちばんのオススメなのだ。大学時代にアルバイトで貯めたタネ銭で投資を始めて、就職してから大きな資産を築き、1銘柄だけで利益1億円をゲット。そんな夢物語のような話を現実のものにした個人投資家・遠藤洋氏。自らの経験と再現性のあるノウハウを凝縮した著書『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』(ダイヤモンド社)は、「小型株×集中投資」という一般的には“リスクが高い”とされる手法が、実は堅実な投資であることを教えてくれる。シンプルかつ徹底したルールをわかりやすく解説しつつ、「銘柄選びの視点」「売買のタイミング」「メンタル管理」に至るまで、実践的で本質的な内容がぎっしり詰まる。守りに入るだけでは、思ったように資産は増えない――攻めの投資で、比較的短期間でお金の不安を解消したい人に向けて経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、数多くの個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出してきた敏腕投資家が徹底指南する。続編となる『小型株集中投資で1億円【実践バイブル】』では、さらに踏み込んだ実践的投資法を手とり足とり指南している。

株で勝ちたい人はやってみて! 自分の仕事で見抜く「急上昇株」の意外な共通点Photo: Adobe Stock

「自分の仕事に関連する業界」に絞ってみる

これから値上がりしそうな株をみつけるうえで、「自分の仕事に関連する業界(会社)」に絞るのも有効です。

業界内にいると当たり前の情報すぎて、それが貴重な情報だと気づかないケースが多いものです。

そうした意識をあえてリセットしてみると、思わぬ投資機会と巡り会えることがあります。

インサイダーではなく「業界感覚」が武器になる

もちろん未公開情報を不法に利用するインサイダーのような話ではなく、普通の人が気づかないような小さな変化でも、業界内にいれば当たり前のように情報が入ってきます。

業務経験が「有望企業」との出会いを生む

私は大卒後に入社した当時未上場のベンチャー企業のオープンドア(3926)で、スマホ向け新規ビジネスの企画・開発に携わっていましたが、その業務で当時流行っていたスマホアプリや関連広告などを徹底的に調べました。

すると、2つの会社名をよく見聞きするようになったのです。

株価が40倍になったスマホゲーム会社「ガンホー」

その1社は、「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」(3765)

現在は東証プライム上場企業ですが、当時は大阪証券取引所ヘラクレス市場へ上場していました。

パズドラの課金システムは、調べれば調べるほどよく考えられたビジネスモデルでしたし、実際にプレイして面白かったので、私自身一時期ハマりました。

アフィリエイト広告で急成長「ファンコミュニケーションズ」

もう1社は、「A8」や「ネンド」というスマホ向けのアフィリエイト(成果報酬型)広告を展開する「ファンコミュニケーションズ」(2461)です。

アフィリエイト広告とは、スマホユーザーが訪れるサイトやアプリに、親和性の高い広告を自動配信するもの

当時はガラケーからスマホに移行するピークの頃で、ものすごく伸びていました。私は当時、スマホ向け広告システムを運用していたのですが、「ネンド」の収益率業界内でズバ抜けていました。

情報格差にこそ、投資チャンスが眠っている

こうした情報は業界内では常識であっても、一般の投資家は意外と知らないことだったりします。

こうした情報格差があるところに、大きな投資チャンスがあるのです。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントはその後1年で株価約40倍、ファンコミュニケーションは同じく株価約10倍に急騰しました。

医師の気づきが生んだ「パラマウントベッド」投資

私の知り合いに、ある大規模病院勤務の医師がいます。

自分の病院のベッドが全部パラマウントだったことに気づき、パラマウントベッドホールディングス(7817)に投資したそうです。

この銘柄は投資してすぐに急上昇したわけではありませんが、6年ほどかけて株価が約2.5倍になりました。

「身近な仕事」こそが有望銘柄の宝庫

このように、自分の仕事に関連する商品・サービスで、評判がよかったり急成長していたりするものに着目してみると、有望な銘柄が見つかる可能性が高まります。

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。