「仕事=クールな物を生み出す手段」

「正しい問い」と「経験」と「知識」。
 この3つが融合した時、ポラロイドカメラは誕生した。

 ランドは、彼にしかできないことをした。ジェニファーから予想外の問いかけをされたとき、経験と知識があったからこそチャンスをものにできたのだ。それがなかったら、問いかけの意味を理解して行動に移すことはもとより、課題の存在に気づくことすらなかっただろう。変化を呼び起こすことの素晴らしさはここにある。

「それまで行ってきた研究のすべてが、必要なことを学ぶ準備期間だったような気がします。積み重ねてきたことがあったからこそ、暗室を使わず現像を行う方法を思いつき、3年間でこの鮮やかな夢を実現できたのです」と彼は後に語っている。

「いい仕事」をする人は、「仕事=こなすべき目的」ではなく「仕事=クールな物を生み出す手段」と捉えている。だから、誰も思いつきそうもない疑問や、身も蓋もないような疑問を投げかけたり、受け止めたりできるわけだ。

 次回の掲載は9月26日を予定しています。


新刊書籍のご案内

デヴィッド・スタート 著/O・C・タナー・インスティテュート 著/須川綾子 訳  定価:本体1,600円+税

『500万人の成功体験からわかった 「いい仕事」をする人の45の極意』

病院の清掃係から広告営業マン、保険会社のコールセンター係、そして誰もが知る超有名起業家まで――。世界最大規模のデータベースから明らかになっ た、あらゆる職業に共通する「いい仕事」の極意とは? 働くすべての人に贈る、「誰にでもできるつまらない仕事」を「自分にしかできない素晴らしい仕事」 に変える45の方法

ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋BookWeb]  [楽天ブックス]