ジャック・マーの次の挑戦は、
中国を開くこと!?

 ジャック・マーは、B2Bのアリババで「中国企業を世界に開く」ことに成功しました。そしてタオバオワンやアリペイ、天猫で「中国人を個人商売に開く」ことに成功したのでしょう。

 2014年3月期の売上高は8925億円(前期比1.5倍)、営業利益は4236億円(同2.3倍)となりました。月間利用者数は2014年6月末時点で2.8億人、サイト上での流通総額も四半期で8.5兆円(2014年4~6月)と、楽天のなんと18倍です。その結果があのニューヨーク証券取引所上場での「時価総額25兆円」だったのです。

 阿里巴巴集団はこれで、調達資金と公開株という強大なM&Aツールを手にしました。今後、キャッシュや株式交換などによって、さらに必要な事業のM&Aを進めていくことでしょう。

 ただ、これからは強く、(主にアメリカを基準とした)事業の透明性や公平性、社会性が求められるようになっていきます。それを一中国企業として守り切れるのか。いや、その圧力こそが、「中国を世界に開く」ことにつながる(*7)のかもしれません。

 ご好評であれば次回も、この阿里巴巴集団のお話を続けましょう。百度やテンセントとの三つ巴の戦いの物語、現代版三國志が待っています。

*7 現在、中国本土ではGoogleもFacebookもLINEも政府の干渉により、ほとんど使えない。

参考資料
『ビジネスモデル全史』三谷宏治(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

お知らせ
経営戦略全史』につづく『ビジネスモデル全史』が、9月18日発売となりました。発売前重版、そして発売後1週間で3刷決定して累計4万部を超えました。

 書店での週間ランキングでも、ブックファースト新宿店とジュンク堂名古屋店では総合1位、くまざわ書店大手町店ではビジネス書1位を獲得。丸善丸の内本店、三省堂神保町本店、有隣堂ヨドバシAKIBA店などでも堂々の2位でした。

経営戦略全史』以来のファンの方、この本が初めての方、昔からのファンのみなさん、ありがとうございます。

 さて、今後予定している、『ビジネスモデル全史』発刊記念イベントは、下記のとおりです。種々参加条件がありますのでお気をつけください。会場で、お会いしましょう!

DHBR×KIT 10月3日 19:00~20:35
八重洲ブックセンター 本店 10月10日 19:00~
丸善 日本橋店 10月15日 19:00 ~ 20:00