なぜ中途社員の会社への評価は
年齢とともに下がっていくのか

 なぜこのように新卒社員と中途社員の間では、会社に対する評価にギャップがあるのでしょうか。同調査では、評価項目である「風通しの良さ」「相互尊重」「評価適正」のポイントを新卒・中途社員ごとにだし、その差を分析しています。

 具体的にみていくことでわかったのが、上記の3つの評価項目はいずれも新卒社員のほうが中途社員よりも評価が高いということです。また、年齢別に評価の違いをみていくと興味深いことがわかります。なんと、新卒社員は年齢とともに会社への評価が高まっているにもかかわらず、中途社員は年齢とともに会社への評価が低くなっているのです。

プロパーと転職組で会社への評価は全く違う!?<br />「新卒」VS「中途」働きやすい企業ランキング

 特に差が大きい項目が「社員の相互尊重」意識です。20代前半では中途社員の方が新卒社員より評価が高いものに、20代後半で逆転。40代後半になると、新卒社員と中途社員で評価に0.35ポイント以上の差が生まれていました。40代後半といえば、社内での役職もかなり上位になる年齢。この年代では、中途社員は新卒社員よりも自らの意見が尊重されていない…と感じている人が多いのかもしれません。

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 現在、安倍政権は成長戦略の1つとして雇用の流動化を進めようとしています。グローバル化、産業構造の変化に対応するためには、多様な人材が産業を行き来することが必要です。

 高度経済成長期以降、新卒社員はその忠誠心の強さからかつては重宝されてきました。しかし、これから会社の成長のため職場に増えていく中途社員に力を発揮しもらうためには、こうした新卒と中途社員の間にある会社への評価ギャップを是正することが、皆がやる気をもって働くために必要なマネジメントになるのではないでしょうか。