第三者評価を活用して
保育園を「質」で比較する

 従来、保育園の「質」に関しては、比較するという取り組みがなかった。しかし、第三者評価などの情報をうまく活用すれば、比較が可能になる。

 特に東京都なら、今回のランキングのベースとなった「第三者評価」は誰でもネットで見られるので、利用してみよう。都内の民間の認証保育園は3年ごとに受けるのが事実上の義務となっているため、都内に限っては取得するのが当たり前という状況になりつつある。それを目安とすれば、都内で第三者評価を3年に一回程度取得していない保育園は、情報開示に積極的でないとみていいだろう。

 東京都にある保育園については、「福ナビ」で第三者評価が見られる。ただし受審した保育園のみが閲覧可能で、すべての保育園が掲載されている訳ではない。

 東京都の第三者評価は、第三者評価機関が園長や保育士をヒアリングしただけでなく、全保護者に時保育園の状況をアンケートし、その結果をまとめている。保育園の長所、短所、課題などの分析は詳細だ。中には、行事への取り組みや、安全に対する取り組みなどが具体的に書かれているだけでなく、過去の事故情報が掲載されていることもある。分量が非常に多いので、まずは一番下部にある利用調査結果に注目しよう。実際の保護者の具体的な声が掲載されており、参考になる。

 一方で残念なことに、東京都以外では第三者評価を取得している保育園が少ない。多くの自治体は第三者評価をホームページで公表しているので、詳細は各自治体に問い合わせよう。

 なお、第三者認証については将来、全国の保育園に義務化することが検討されており、今後は増加するのは間違いない。保護者にとって重要な保育園の「質」を向上していく上でも、歓迎すべきことだろう。

「東京ベスト保育園594」とは
ダイヤモンドQ創刊準備1号の保育園特集において作成した。東京都内の認可保育園・認証保育園を対象とし、第三者認証をもとにサービス内容、利用者尊重の姿勢、不満・要望への対応、組織運営力などを点数化した。特に保護者の声を重視した点数配分にした。今回の調査は昨年度、第三者評価を受けており、情報開示に積極的で業務改善に意欲がある保育園だけを対象とした「ベスト保育園」なので、すべての保育園が対象ではなく、各自治体で最下位の保育園が必ずしも本当の最下位の保育園ではないことをお断りしておく。