男性脳上司、女性脳上司
それぞれに効くキラーフレーズとは
それは、女性脳の特徴である「拡大思考(現在のことを過去や未来にまで拡大し、結びつけて考えようとする思考法)」を逆手に取ることで、より男性脳に響きやすくなるからです。
逆手に取るとは、「男性脳は拡大思考ができない」ことを活用するということ。男性は、過去にポロっと話した程度のことは、細かくは覚えていないものです。
だからこそ、「この間おっしゃっていたことが勉強になったので、それを取り入れさせていただいて企画にしました」と言われると、「オレ自身でさえ覚えていないのに、覚えてくれているなんて」と好意も倍増するわけです。
さらに言うと、覚えていないのなら「本当はそんなことを言っていなくてもいい」というメリットもあります。相手が、「オレ、そんなこと言ったかなぁ」と訝っても、最終的にいい気分になってくれればそれでいいのですから。
では、先方が女性脳の場合はどうでしょうか。
相手が女性脳だと判断した場合は、女性脳の人が好む感情にフィーチャーした提案をするといいでしょう。キラーフレーズは、「みんなで盛り上がった」「おもしろかった」などです。
例えば、
「この前、女子だけの会議をして、全員一致で面白かった案を企画にしました」
などです。女性脳は「盛り上がって楽しかった」という感情に共感します。さらに、自己関連づけで自分がその場にいることを想像するケースもあるでしょう。そうすると、そんな楽しい場で盛り上がった企画だからきっと面白い企画なんだろうと考える心理が働きます。ゆえに、企画も通りやすくなる、というわけです。
(※本連載は、『男女脳戦略。男にはデータを、女にはイメージを売れ』の一部を抜粋し、編集して構成しています)