ところが、JR各社はライバル意識が強く、横の連携を苦手としていた。そればかりか、中国への新幹線の輸出をめぐり、積極的なJR東日本と、技術流出を懸念するJR東海が対立し、溝は深まってしまっていたのだ。

 これまで、新幹線の売り込みは車両メーカーや商社の活動によるところが大きく、成功したのは台湾だけだ。これとて、導入直前に台湾で地震が発生し、地震大国日本の技術が急きょ、見直されたのが理由だ。

 しかし、いよいよ、悠長に構えていられなくなってきた。日本国内を見れば、新幹線の主要路線の新設は見込めない。

 加えて、世界各国での高速鉄道導入は、リーマンショック後の緊縮財政の影響などで計画を一時停止していたが、ここにきて、ようやくインドや米国などが、検討を再開している。このタイミングを逃すわけにはいかないのだ。

 もともと強い欧州勢だけでなく、中国の車両メーカーも急成長しているだけに、今回の会議をきっかけに巻き返しが望まれる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)