いずれも、生育環境などで培われた“考え方の癖”であり、社会を生き抜くために身につけた姿勢――と青山氏は分析する。

 第2の理由は「職場での原体験」である。

 「自分自身が新人だった頃、同じような目に遭ったという人が多いですね。彼らは、自分を厳しく育ててくれたかつての上司のように、部下に接してしまうのかもしれません。

 たしかにかつては、『仕事は厳しくてあたりまえ』『部下は上司に叱られてあたりまえ』というところがありました。しかし、最近は社内コミュニケーションもメールが中心となっており、言葉のニュアンスが伝わりにくくなっています。叱責の背後に愛情があったとしても、それは相手に届きにくいのでしょう。

 ましてや、今の若い人は面と向って誰かに感情をぶつける体験に乏しいですからね。携帯やメールでのやりとりが増えている今、人と人が本音で向き合い、喧嘩したり仲直りしたりする機会は大いに減っています」(青山氏)

 失敗や挫折は、部下にとってじつは大きな成長のチャンス。それを受け入れられず、機会を潰してしまうことは、管理職として最大のタブーといえるだろう(もちろん、失敗の大きさや頻度にも程度があるが)。いずれにしても、クラッシャー上司は、ゆとりをもって部下の育成に取り組めない人々といえる。

 私たちにとって身近な「クラッシャー上司」たち。だが、彼らに虐げられ、泣き寝入りする必要はない。次回は、こうした上司に立ち向かう方法を紹介する!

【今回のポイント】上司の観察日記をつけよう

横暴な上司に悩んでいる人へのおすすめは、「観察日記」をつけること。日時や、発言、行動などの内容を具体的、かつ客観的に記録しておこう。録音しておいてもよい。そして「もう、耐えられない!」と思ったら、それを持って人事部や相談窓口、産業医などに相談を。


(参考)ハートコンシェルジュ