それでいて月額利用料はリーズナブルといえるだろう。ビジネスエアポート全4店舗のシェアワークプレイスがフルタイムで自由に利用できる「マスター会員」で月額3万円(税別)だ。この料金ならサイドビジネスの拠点としても気軽に利用できるだろう。

 今後は、都内はもちろん、地方都市や東アジアへの展開も視野に入れているというから、法人のサテライトオフィスとしても利用価値は高そうだ。

イノベーションは
学びと遊びが混ざった場から生まれる

 ビジネスエアポート東京店には、交流や共創のキッカケづくりにしてほしいという狙いから、“学びを遊び、オモシロク働く”ための仕掛け、「遊学堂」がある。これを監修しているのが秋山氏だ。

「イノベーションは遊びと学び、仕事が渾然一体となったところから生まれます。新しいアイデアよ、出てこい、なんて机の前で考えていても何も生まれない。イノベーションは、自分の専門知識とまったく関係ないこととが結びついて起こることが多いからです。ですから、異分野や異業種、未知の世界に主体的に関わっていくことが大切。遊学堂はそんな機会を提供できる場にしたいと考えています」

 その内容は、秋山氏が学頭を務める「麹町アカデミア」のノウハウを活用した、独自のセミナーやイベントなど。麹町アカデミアでは、ビジネスパーソンを対象に、社会科学や人文学といった幅広い分野の講座を開いている。その講師とトークを交わしながら、楽しく学べるというしくみだ。

「いろいろなイベントをやってきて思ったのは、知ったかぶりをせず、本音の会話を楽しむことが知識習得のコツだということです。著名な先生の話をメモするのも、偉大なオーラを感じるという意味ではたまにはいいでしょう。

 ただ、多くの場合、一方通行のコミュニケーションでは思考は停止状態で、新しいビジネスのアイデアやヒントなんて出てこない。『先生、私はこう思うんですけど、どうですか』といった会話が気軽にできるリラックスした雰囲気が一番いいんですね。講師の皆さんにも、『普段されないような質問を受けるので、新しい発見が多い』と、とても満足していただいています」