「新鮮な本棚」のルール

「新鮮な本棚」のポイントは本を寝かせたまま並べることである。
そして、背に書いてあるタイトルが見えるようにして積んでいく。重要なのは、積む際にサイズをそれぞれ揃えること。そうすると雑多に見えない。

 私の本棚には文庫、新書、単行本、大型本(雑誌も含む)と4つの山がある。 置き場は、家の中でも長く過ごす場所だから、いやでもそれが目に入る。何を読もうかという気持ちになる。

 書店をイメージしてもらいたい。新刊や書店が売りたい本は、「平台」と呼ばれる台に積み上げられる。
 平台とは書店で最も回転率の高い場所だ。この場所には、選ばれた本しか置かれない。週刊誌は1週間で入れ替わるし、文庫や新書はせいぜい留まれて一ヵ月くらいだろうか。単行本も、売れなくなるとそこから消える。
 平台は、出版社が日々本をここに置きたいと争奪戦を繰り広げる場所でもある。ここは新刊が、初めて人に出会う場所でもあるから、書店の中でも特に丁寧に整えられている。「新鮮な本棚」は、あなたの平台だとイメージしてもらいたい。