「ちょっとイラストを描いてくれない?」「HPを作ってほしいんだけど……」。このように“無料で仕事を頼まれたこと”はありませんか?フリーランスにとっては死活問題とも言えます。さて、この問題を解決するためのキーワードは「値付け」です。
プロの仕事に、
「原価」はあるのか?
「どうしてプロに無料で仕事を依頼してはダメなのか?」という記事が、ネット上で話題になったことがあります。話題になった記事は、デザイナー、ミュージシャン、イラストレーターなどのプロフェッショナルに、無料で仕事を頼むことの是非について書かれたものです。
ネット上では、「知識やスキルは、それまでの蓄積によって培われたものなので、原価がかかっている」というニュアンスの意見が多かった印象を持っています。さて本日は、この問題を別の視点から掘り下げてみます。
私の仕事は、税理士、セミナー、コンサル、出版など、知識やスキルを提供する仕事であり、数字上の仕入、つまり原価はありません。
ただ、「仕入がある・ない」ということと、「有料か無料か」ということは、関係がないと考えています。値段がつくものは、モノかサービスかにかかわらず、「役に立つかどうか」「貢献できるかどうか」で決まるのではないでしょうか?
「原価があるから、この金額」と言われても納得できなければ買いませんし、「原価がないから安くできます」というのもちょっと違う気がします。