課題だったグローバル化に
両社連携で取り組みたい(和田)

――今回、単に業務提携だけでなく、資本提携を行っています。業務提携にとどまらず、資本提携を行った理由はどこにあるのでしょうか?

和田 会社を大きくする大変さは私自身も痛感することが多かったですから。今回、お話をいただいて、日本発で大きくなるベンチャーが出てほしいという気持ちもあって、資本提携を決めたというのが1つです。

 もう1つは、お互いになくてはならない存在だと感じ合っていたことをあげることができます。お互いの事業の価値を増殖できる存在同士だと考えたからこそ、資本提携が全てではないですが、お互いに一緒に頑張っていきましょう!という気持ちを込めて、資本提携を決めました。

松田 我々からすると、ソフトの連携もそうですが、血を入れてもらいたいという気持ちがあったことをあげることができます。それによってもっと連携したサービスを考えることができるのではないかと思いました。

 実際に一緒に仕事をしてみると、OBCの方とは同じ目的意識を持っているから共有できるものが多いと感じます。

 実は出資が決定した後、「10月単月で黒字になりそうです」と和田社長に報告したんです。その時、和田社長から言われたのは、「単月黒字を達成すると、初めて会社を作ったような、違う景色が見えるようになる」ということでした。実際に10月に単月黒字を達成し、あ!和田社長が仰っていたのは、こういうことか!!と実感しました。

――提携が始まったことで、今後どんなことができるのではないかと考えていますか?

松田 日本に本社を置き、グローバル展開する企業が増えています。世界で使える人事、タレントマネジメントソフトというのは、実はSAPくらいしかないんです。

 人事情報というのは大変センシティブで、国によってどんな情報を持つことができるのか、サーバーをどこに置くのかといった法律が異なるからです。サイダスは国によって異なる法律に対応したシステムを作り上げています。これを利用することで、人事奉行のグローバル化を実現できます。

和田 グローバル展開をどうするのかは、ずっと日本でビジネスを展開してきたOBCにとっても課題でした。今後、ますますグローバル展開への対応が課題になることを考えると、サイダスがグローバル対応で先行してもらうことは、我々にとってもプラスです。

 ノウハウを共有することで、チームとしてのパワーとすることができるのではないでしょうか。今後、このパワーをもとに成長していくことができる。我々も初心に帰って学びながら、新たに成長する仕組みを模索していきたいと思います。

松田 グローバル化と共に、冒頭でお話した日本の多くの企業の人材育成、効果的な教育体制を考える時期に来ていると思っています。奉行シリーズと連携することでそのための取り組みも色々と考えていけるのではないかと思います。両社の連携によって、お互いの幅を広げていけると手応えを感じています。