なお、14年までは参拝者数はほとんど横ばいで300万人前後で推移しているが、これには若い世代を中心に、「パワースポット」が流行り始めた影響があるとみられる。15年の308万人への増加はこの流れに加えて、足もとの景気不透明感が重なっているものと思われる。

 また、青山学院大学が初優勝した箱根駅伝復路の視聴率は28.3%で前年より1.3ポイント上昇した。1月3日に外出し消費行動をする人が減った可能性を示唆する数字である。

新年も相次ぐ「逆転」現象

 しかし、これまでもこのコラムで度々紹介させていただいているように、昨年は年央のテレビドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に始まり、12月のサッカーJリーグのガンバ大阪の史上最大の逆転優勝など「逆転現象」が目についた。この流れは年が明けても続いていて、やがては景況感も「逆転」することを示唆しているように思われる。

 青山学院大学の初優勝となった箱根駅伝では、山梨学院大学で大逆転でのシード権獲得が話題になった。14年、同大学は2区でオムワンバ選手が棄権し、予選会からの出場となったが、15年はまたも厳しい展開となった。2区を走る予定だったオムワンバ選手が欠場となり、1区緊急投入の田代選手が区間最下位、2区に入った選手も厳しい結果で、2区終了時では最下位であった。しかしその後は盛り返し、7~9区で11位、10区の選手が区間3位の快走で9位になり10位までに与えられるシード権を逆転で獲得した(図表1)。

 大相撲初場所でも、一時は西三段目84枚目まで大きく陥落していた土佐豊が西16枚目と幕尻ではあるが、18場所ぶりに幕内復帰を果たすという「逆転」劇があった。土佐豊は幕内経験者では麒乃嵐の東三段目25枚目の位置をさらに下回り、戦後最も低い地位から復帰したことになる。土佐豊は前頭筆頭だった11年名古屋場所で左膝を損傷し、1年後の名古屋で再び痛めて3場所全休した。手術をして半年間のリハビリで、「普通に歩けなかった」ところから復帰した。ただ残念なことに初場所初日に怪我をしてしまい2日目から休場してしまった。再度の逆転での再起に期待したいところである。

 1月2日のラグビー全国大学選手権準決勝で筑波大が3―16だった前半から、後半に14点を加え17―16と執念の逆転劇で東海大に競り勝ちして、2年ぶりの決勝へコマを進めた。結果として、筑波大は対抗戦5位からの大逆転の準優勝であったと言えよう。