11基中9基再稼働
2基運転延長目指す関電

関西電力の発表によると、今月2日、同社が運営する3つの原子力発電所(美浜、高浜、大飯)の運転方針を地元の福井県に報告したとのこと。関電の原発は11基あるが、今年度末頃に運転延長かどうかの方向性を出す美浜1・2号機を除き、現時点では少なくとも9基の再稼働を目指していることになる〔資料1〕。

(出所:関西電力HP

 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(=原子炉等規制法)により、原発の運転期間は原則40年で、原子力規制委員会(とその事務局である原子力規制庁)が認可した場合には最長20年の運転期間の延長が可能となる〔資料2〕。

<資料2:原子炉等規制法(抜粋)>
第43条の3の32 発電用原子炉設置者がその設置した発電用原子炉を運転することができる期間は、当該発電用原子炉の設置の工事について最初に第43条の3の11第1項の検査に合格した日から起算して40年とする。
2 前項の期間は、その満了に際し、原子力規制委員会の認可を受けて、1回に限り延長することができる。
3 前項の規定により延長する期間は、20年を超えない期間であつて政令で定める期間を超えることができない。