悪い意味で「自分を持っている」とは?

 さて、就職活動における「自分」とは就職先を選ぶ、意思決定をするという意味で発揮されます。悪い意味で自分を持っているというのは、一言でいうと「頑固」「執着」だけで就職活動をしてしまうということです。

 自分自身が今考えていることは過去の経験や周りの意見によってできています。志望企業や希望職種なども、自分の理想と離れていてはいけないと考えていませんか。研修体制がしっかりしていないと嫌だ、転勤がある仕事が面倒で嫌だなど、これまでの自分の理想像だけに固執してしまうと、可能性が狭まってしまいます。

 例えば、家族から「なるべく良い学校に入ってほしい」「安定した企業に勤めてほしい」「介護業界だけはやめてほしい」など繰り返し言われ続けた場合、いつしか自分自身も安定を求めた就職活動を始めていくのは当然ともいえるかもしれません。しかし、今後の人生を歩んでいくのは自分自身です。そして「自分」というのはこれから先も様々な影響を受けていくものです。

 就職活動は人生の大きな転換期の一つでもあります。この時期に「自分」が大きく成長ができるチャンスの期間ともいえます。これまでの選択肢だけではなく、違う選択肢も増えることが成長です。

 そしてこれまでの自分をより大きく成長させるために必要な経験があります。それが「失敗する」ということです。

失敗しながら、
より強い「自分」が創られていく

 就職の場でも、極度に失敗を恐れる方はなかなか活動が上手くいきません。

 失敗しないような業界の選び方、自己PR、志望動機を選ぶようになり、相手に当たり障りのない人物像に映るばかりか、自分自身が働くことに対しても肯定的でなくなってしまいます。失敗をしたくない!という「自分」の強さが、結局は就職活動での苦労を招いてしまうのです。