前回までで、「ワークライフバランスをとる上で、いかに人からの協力や理解を上手に得られるか(第2回)」「いかに時間を有効活用し短時間で成果を出せるか(第3回)」について述べてきた。

 いよいよ最終回である今回は、ワークライフバランスをとりながらハッピーに生きる達人たちの思考(マインド)に迫りたい。

完璧を目指すことで
自分を責めてしまう

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 OA機器メーカーで営業をしているMさんは、2歳の娘を持つワーキングマザー。出産までは、常に営業所内でトップの成績を維持してきた。何事にも完璧を目指すMさんは、家事にも手を抜かない。台所もトイレもピカピカにしておかないと、気が済まない。

 産後職場に復帰し、Mさんは睡眠時間を削って、家事、育児と仕事に励んでいる。それでもMさんが納得のいく状態にはならず、「仕事も家事も育児も、どれも中途半端」に思えてしまい、落ち込む日々だ。

 さて、Mさんがハッピーになるためには、どうすればよいのだろうか?

 ここまでお読み頂いた読者ならば、

・周囲の力を借りて、家事や育児負担を減らす
・仕事の効率アップの方法をさぐる

 といった方法が頭に浮かぶかもしれない。

 でも実はもっと簡単に、一瞬のうちに、ハッピーになる方法がある。

 それは自分の心のなかにある「完璧主義を手放す」ことである。